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脳にいい事、悪い事
子供の脳は、真っ白なスポンジのようなもの。なんでも、あっという間に吸収してしまいます。ですから、子供はみんな天才と言われますよね。
では、大人になると脳の機能は低下していくのでしょうか。確かに、記憶力に関しては、大人は子供や10代にかないません。しかし、脳の別の機能は一生、向上していくとも言われます。
巷では「AI(Artificial Intelligence/人工知能)が人間を超える」といった情報が飛び交っています。確かに、株式市場の証券取引や将棋の世界でも、AI技術の台頭は目覚ましいものがあります。
しかし、いくらコンピュータとソフトが進歩しても、人間の脳にはかなわない分野が多々あります。脳は、まだ分かっていないことが多い未知の器官。
無限の可能性を持っている脳が人間の言動をコントロールしています。脳を活性化させるためには、脳にとってよくない事を避けて、脳にいいとされる事に是非注目したいものです。
セルフチェック
ここで、自分の食生活をチェックしてみましょう。
□ 食べ物の好き、嫌いが激しい。
□ 食事の代わりに、菓子類を食べる。 □ ジュース類が好き。 □ 魚より断然、肉が好き。 □ 揚げ物が好き。 □ ファーストフードをよく食べる。 □ 外食が多い。 □ カップ麺をよく食べる。 □ スイーツが好き。 □ スナック菓子をよく食べる。 □ 甘い菓子類をよく食べる。 □ あまりシーフードを食べない。 □ あまり野菜を食べない。 □ あまり果物を食べない。 □ 便秘しがち。 |
あなたは、いくつ当てはまりましたか?
15項目のうち、5項目以上に該当するならば、注意した方がいいかもしれませんね。(´・ω・`;)
こんな食事(生活)は脳によくない
脳の重さは体重の2%程度ですけど、脳のエネルギー消費は体全体の20%に達することが分かっています。脳は栄養が必要なのです。その中で、脳のエネルギー源はブドウ糖です。
偏食
脳の機能が大幅に低下した状態として、痴呆です。
認知症患者のリサーチで、極端な偏食や小食の患者が多いことが分かっています。食の偏りが脳機能に悪影響を与えている可能性が考えられます。また、過度なダイエットは栄養不足を招きますから、脳に対しても非常に危険と言えるでしょう。
ブドウ糖の過剰摂取
脳のエネルギー源はブドウ糖です。では、甘い砂糖を多く摂取すればいいのでしょうか?
例えば、チョコレートは脳に効果的な食品だと考えられますし、高カロリー食品としてスポーツや登山食、非常食に最適です。
しかし、白砂糖は単糖類ですから、甘いチョコレートやスイーツを食べると、血糖値が一気に上昇します。そこで、膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌されて、血糖値を下げようとします。
限度を超える砂糖の摂取は、内分泌のバランスを崩しかねますし、決して脳にいいとは言えないでしょう。
過剰な肉の摂取
認知症患者は、肉食が多いデータがあります。肉も魚も、体に必要なタンパク源です。しかし、それらの大きな違いは脂質です。
「肉」に含まれる油は常温で固まっています。肉は、飽和脂肪酸を多く含んでいます。
一方、
「魚」に含まれる油は常温でもサラサラしています。魚は、不飽和脂肪酸の多価不飽和脂肪酸のオメガ3を多く含んでいます。
「エッ?なんちゃら脂肪酸?」
混乱しますよね。
飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違いをまとめると、このようになります。
飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | ||
動物性脂肪等 (常温で固体) |
植物油、魚油
(常温で液体) |
||
ステアリン酸
パルミチン酸 ミリスチン酸 ラウリン酸等 |
一価不飽和脂肪酸 | 多価不飽和脂肪酸 | |
オメガ9 | オメガ6 | オメガ3 | |
オレイン酸成分
を含む |
リノール酸成分
を含む |
DHA, EPA,
αリノレン酸を 含む |
|
牛肉、豚肉の脂身
バター ラード ヤシ油 |
オリーブオイル
アボガド ナッツ類 |
コーン油
ひまわり油 大豆油 ゴマ油 ベニバナ油 |
魚油
亜麻油 エゴマ油 |
過剰な動物性脂肪は体に害を及ぼします。
その点、魚に含まれている油はサラサラ成分ですから、体にプラスに作用します。
難しい話は抜きにして、イメージとして捉えましょう。
魚油はサラサラ成分ですから血流が良くなって、脳にもいいのです。
質が良くない油
オリーブオイル以外の油は、酸化しやすい傾向があります。あまり質が良くない油や酸化して古くなった油で揚げた揚げ物は、過酸化脂質を多く含み、細胞を傷つける恐れがあります。
また、キッチンで使う油にも注意を払いたいものです。
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野菜、果物不足
ビタミンが不足すると、脳の酸化が進みやすく、正常に機能しなくなってしまいます。
・口から入ったエネルギー源が脳へ。
↓
・酸化反応によって、エネルギーが発生。同時にフリーラジカル(※)も発生。
↓
・野菜、果物が不足。
↓
・正常な細胞が傷つきやすくなる。老化が促進。
(※)フリーラジカル:他の分子から電子を奪おうとする分子。
カルシウム不足
カルシウムは骨の形成だけではなく、神経系にも必要な栄養素です。神経が正常に機能するためには、カルシウムも必要です。
イライラしやすい、キレやすい原因の1つとして、カルシウム不足や他のビタミン類も不足しているかもしれません。
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化学調味料、環境ホルモン
化学調味料
加工食品には、何らかの化学調味が使われています。化学調味料が使われていない加工食品を探すのが大変なほどです。また、多くの飲食店でも化学調味料は使われています。
中華料理店症候群という症状があります。この症候群の特徴は、頭痛、発汗、動悸、眠気などです。
管理人は、この症候群の経験があります。
とあるビュッフェスタイルの中華料理店で食事をし、その後、1~2時間ほど動悸と眠気に襲われました。この症状は食後に発生しましたから、店で食べた食品に含まれていた何らかの物質が体に悪さをしたとしか考えられません。
その時、もちろん間食はしていませんでした。
なお、化学的には、この症候群は否定されているようです。
環境ホルモン
次に、環境ホルモン(内分泌攪乱物質[ないぶんぴかくらんぶっしつ])について。
人工的な化学物質が体内に入ることで、体内の神経細胞のレセプターに体内で分泌されるホルモンに似た攪乱物質が入り込みます。これは、疑似ホルモンと呼ばれます。
それにより、ホルモン異常を引き起こし、脳や精神にも影響を与えると考えられています。
この環境ホルモンについては、かつてマスコミが報道していたニュースですけど、それ以降、パタッと報道されなくなりました。
[参考書籍]
睡眠不足
睡眠不足が続きますと、記憶障害が発生しやすくなり、記憶力が低下します。
人によって必要な睡眠時間に違いがありますけど、毎日の睡眠時間が3~4時間程度でしたら、明らかな睡眠不足です。
こんな食品(生活)は脳に良い
シーフード
脳にプラスに作用する動物性タンパク質は「魚」です。魚の中でも、青魚はEPAとDHAが含まれていますから、脳にいいとされています。
【脳にいい魚】
乾燥イワシ、マグロ、サバ、サンマ、ブリ、シシャモ、アジ
その他の海の幸として、海藻類、貝、カニ、エビ、タコも積極的に摂りたいですね。
野菜と果物
野菜と果物には多くのビタミンが含まれていますから、脳機能を保つためには積極的に摂りたいです。
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きのこ類
「しいたけ」や「しめじ」は、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンD、食物繊維を含みます。しいたけ特有の成分として、エリタデニンはコレステロール値を下げ、血行を良くする働きがある言われます。
水分補給
脳の血流を良くするためには、こまめな水分補給が大切です。水分不足では、血液がドロドロになり、血流が悪化します。
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脳をサポートするビタミン
「ビタミンE」や「葉酸」は食事からの摂取が難しいこともあり、サプリメントからの摂取が合理的です。また、サプリメントはビタミンやミネラル不足を手軽に補うことができるメリットがあります。
サプリメントは多種多様ですけど、アメリカはサプリ先進国として、品質の高い製品が製造されています。サプリの材料が自然のものでしたら、安心して摂取できます。
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