「甘酒」は昔から夏の季語になっています。
「甘酒」はとても栄養価の高い食品であり、言わば今日の栄養ドリンク剤の役割を果たしてきた伝統的な甘味飲料です。
Contents
江戸時代から続く甘酒
甘酒は、麹菌の発酵作用によって作られる発酵食品です。甘酒も他の発酵食品と同じく、発酵させることで栄養価が高まります。
この甘ざけと並んで栄養価が高い食品として、鰻(ウナギ)が挙げられます。
日本には江戸時代から「土用の丑の日」に鰻を食べる習慣があります。この鰻には、ビタミンA、ビタミンB類が豊富に含まれているため、夏バテや食欲減退防止の効果が期待できる伝統的な食文化の1つです。
しかし、江戸時代において「鰻」は庶民にとって手が届きにくい食材であったようです。
(現代でも、うなぎは高級な食材ですよね。)
そこで、その代わりに米から作られる「甘酒」を飲むことで、ビタミンやミネラル、糖類を摂取していたと言われています。これは、300年近く続いた江戸時代に培われてきた先人たちの知恵とも言えるでしょう。
甘酒は飲む点滴
甘酒は「飲む点滴」とも言われ、ビタミンB1 、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸、必須アミノ酸、そして多くのブドウ糖が含まれています。
甘酒は豊富な栄養素を含んでいますから、「飲む美容液」と言っても、あながち間違いではないでしょう。
江戸時代において、「甘酒」が庶民の天然栄養ドリンク剤として親しまれていたそうです。
甘酒の特徴
糖類は大きく2つに分類されます。甘酒は「多糖類」に属するため、小腸まで届いて栄養分が吸収されるのが大きな特徴です。
【多糖類(米、麦、栗、キビ、ソバ等の穀物類)】
多糖類は糖分子が多く結合しています。ブドウの房のように200~300個が連結していて、多くのミネラル分を含んでいます。
この多糖類は体の中で一つ一つ燃焼、分解されていくため、小腸まで届いて栄養として吸収されます。
多糖類はゆっくりと体内に吸収されるため、満足感が長時間持続します。
※小腸の中で多糖類が分解されることで、腸内細菌の活動を助けて増殖させます。よって、糖質が腸まで届くことで、善玉菌が増えて腸に良い影響を与えます。
【単糖類(砂糖、果糖)】
単糖類は文字どおり糖分子が一つしかなく、摂取するとすぐに燃焼、分解してエネルギーとなります。単糖類は、腸まで届くことなく、舌や食道で分解されます。
単糖類は分解が早いため血糖値(GI : Glycemic Index)が上がりやすく、その後、急速に下がる特徴があります。
よって、単糖類を食べると、すぐに満足感を得られますが、その満足感が長時間は持続しないと言えます。
私たちは、何気なく「糖分」は健康維持やダイエットの敵のように思い込んでしまっているかもしれません。
コンビニや食料品店では、ダイエットを意識した「糖質ゼロ」を謳った商品が少なくありません。しかし本来、私たちの体は良質なビタミン、ミネラル、そして糖分(多糖類)を必要としているのは確かでしょう。
甘酒は飲む美容液
甘酒は栄養素が豊富です。小腹がすいた時、おやつやスイーツの代わりに甘酒が注目を集めています。
甘酒は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、食物繊維等が豊富です。甘酒は発酵食品ですから、健康生活にピッタリです。甘酒の効果効能は凄いと言われています。
・ダイエット
・疲労回復
・美肌効果
・毎日スッキリ生活
造り酒屋が作る甘酒
- 糖類無添加
- 酒米100%使用
- 砂糖不使用
- 米と米麹のみ使用
- ノンアルコール
栄養素を無駄にすることなく発酵させることで、アミノ酸や多糖類等が加わります。甘酒は体内で消化吸収しやすいため、子供からシルバー世代まで家族全員で飲むことができます。