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梅干し
ウメは中国が原産でバラ科の植物です。
日本最古の医書「医心方」では、「梅は三毒を絶つ」とあります。これは、食中毒、日射病、水当たりに効果が期待できるという意味です。梅は「梅干し」や「梅酒」にすることで、有効成分が増加する特徴があります。
梅干しはクエン酸、ピルビン酸、コハク酸、カルシウム、カリウムを含み、殺菌と防腐作用があります。今も昔も、お弁当やおにぎりに梅干しを入れるのは、その効果を期待できるからです。
また、梅干しは口内の殺菌と口臭予防の対策にも適している食品です。
口内に梅干しを入れると、一気に唾液が分泌されます。唾液には「アミラーゼ」と呼ばれる消化酵素が含まれています。唾液は消化を助ける役割もあります。
梅干しを食べることで、消化が促進されて食欲が増進するという、実に理にかなった食品と言えます。また、梅干しの中のクエン酸は疲労回復に役立つと言われます。
医薬品が無かった時代、民間療法で梅干しが広く利用されてきた歴史があることからも、梅は健康パワーを秘めていることを窺い知ることができます。
完熟梅
梅干しは、自然落下した完熟梅と粗塩で作られるシンプルな食品です。
陸上で育成した「梅」と「海水」が一体化することで、梅干しという健康パワーたっぷりの食品が出来上がるわけですから、自然の恵みでもありますね。
梅干しは多くの人に愛されている食品ですから、贈答品としても最適です。
梅干しができるまで
梅干しの作り方は、YouTube動画にて。(再生時間:14分)
[創業明治30年、紀州の梅干し]
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[江戸時代の後期より続く梅づくり]